坂角総本舖が大阪市民のソウルフード「イカ焼き」に着想を得て2015年7月に大阪限定で発売した「大阪いか天」が、2025年7月1日に発売10周年を迎え、累計販売枚数が2,000万枚を突破した。
「大阪いか天」誕生秘話! 「イカ焼き」に着想を得て大阪のお土産市場に挑戦

大阪の坂角総本舖店頭で「ここでしか買えないものが欲しい」という声が多く聞かれるようになり、大阪限定商品の開発が本格的に動き出したのは2014年頃のこと。
大阪でしか買えない大阪土産の開発に向けて議論が重ねられ、「大阪でしか買えない」だけでなく「大阪らしさを味わえる」ことや、「坂角総本舖ならではの美味しさを表現する」ことが開発方針となった。
そこで、120 年以上海鮮を扱って煎餅を作り続けてきた坂角総本舖が着目したのが、大阪のソウルフード「イカ焼き」だったのだという。
大阪の「粉もん」文化を表現するにあたり、最も簡単な方法がソース味で表現することだったが、「イカ焼き」の美味しさや坂角総本舖らしい海鮮を生かした美味しさづくりのため、あえてソース味は封印。
いかの味を引き出す配合・製法を追及することを開発陣は決意したそうだ。
しかし、いかをたっぷり使うと煎餅が固くなりすぎてしまい、またえぐみが強くなる傾向が見られ、開発は難航する。
何度も試作を重ねる中で、新しい製法に挑戦し取り入れることで、心地よい食感と、えぐみの無いいかの美味しさ両方を引き立てることに成功。
当時の坂角総本舖においては初めての試みだったが、パッケージの正面に大きくいかのキャラクターを配置した、アイキャッチの高いパッケージで包み、2015年7月に、大阪のお土産市場への挑戦がスタートしたそうだ。
「大阪いか天」のその後

発売当初の目標は1年間で3万個の販売であったが、反響が大きく、わずか5か月で年間目標を達成することとなる。
販売当初は坂角総本舖が店舗を持っている百貨店のみでの販売。
しかし大阪土産としての人気・認知度が上がるにつれて、JRの新大阪駅や大阪駅、関西国際空港などでも取り扱いされるようになった。
また販売を続ける中で「箱入りが欲しい」「もっと大きいサイズが欲しい」という要望にこたえ、現在では3アイテムの展開に広がり、お土産・手土産・自宅用など、幅広いラインナップが用意されている。
「大阪いか天」 商品概要

販売エリア:大阪地区
価格(税込)/内容量:950 円/12 枚、 1,620 円/20 枚、 2,376 円/30 枚
賞味期限:製造日より90 日間
特徴:新鮮な天然いかの濃厚な旨みに、国産青しその香り彩りさわやか。味にこだわる大阪ほんまの海鮮煎餅。